TOPページ > 象牙と印鑑
日本において、象牙と印鑑は切っても切れない関係にあります。
象牙は材質が美しく、加工も容易なため、印鑑だけでなく、
工芸品の素材としても、古くから高い人気を誇っていました。
印鑑の材料に象牙が使われる理由は、
適度に吸湿性があって手になじみやすく、
材質が硬すぎず・柔らか過ぎず・加工性も金属等に比べて容易。
朱肉の馴染みもきわめてよく、印鑑としての高級感もあるために、
印鑑が契約や公式書類では欠かせない日本においては、
ワシントン条約締結までは日本が一番の輸入大国でありました。
現在では輸入禁止となりましたが、
条約締結以前に輸入された商品を使った
印鑑の加工・販売が続けられています。
印鑑をネットで購入!できるようになったので現在でも人気です。
その代替として水牛やセイウチの牙・ロシアの永久凍土から発掘された
マンモスの牙が印鑑の素材となる場合があり、
近年では、象牙と全く同じ質感のある素材を、
牛乳のカゼイン蛋白と酸化チタン粉末から作ることが可能で、
これを利用した象牙風の(安価な)製品も存在します。
バブル期には、高額商品の分割払い(ローン)購入が普及することで、
象牙製の印鑑を実印とするための需要が飛躍的に伸び、
輸入された象牙消費の9割が印鑑に加工される時代があったそうです。
現在ではワシントン条約の委員会の判断により、
日本のみに限り象牙管理体制が整ったとして、一部輸出が再開されました。
こ れにより、国内の印鑑店を含む全ての業者での象牙取引は
厳密に管理されることとなりました。
この象牙管理体制は環境省/経済産業省によりおこなわれており、
象牙を販売するに
あたって印鑑店含む認可が必要となりました。
よって、印鑑業者の中には、
「環境省/経済産業省認定マーク付きの印鑑を販売している」旨の表記をしている印鑑業者も数多くあります。
象牙には、印鑑の材料が採れる場所によって、
質のランクがつけられている様です。
下記でご紹介しましょう。
象牙は年輪のようになっており、
採れる場所によって、印鑑としての貴重さや、品質の違いなど、
特徴がぜんぜん違ってきます。
| イ 本象牙高級印 (並) | 外側に近い部分から取とれた印材。 |
| ロ 本象牙最高極上印 (上) | 象牙の中間部分から取った印材で、 高級印より目も細かく緻密なのが特徴です。 |
| ハ 本象牙特別極上印 (特) | 象牙の中心部からとった印材で、品質・耐久性とすべて申し分のない上質な部分となります。 |
| ニ 本象牙日輪横目印 (横目材) | 通常印材は目に沿って縦に作りますが、 この印材は横にして作っています。 よって、木の年輪のような輪が現われ、 とても美しい印材となります。 |
| ホ 本象牙芯持極上印 (芯持材) | 象牙の中心部分から取れる印材です。 中でも芯の小さいものは、 1本の象牙に対して、 なんと1本採れるか採れないかくらいの 貴重な部位の品となります。 |
印鑑・はんこが、象牙の消費に大きな影響を与えてきた日本・・・
バブル期では9割の象牙が使われてきたと言うのもショッキングですが、
これからは、そんな事のない様に、
「象牙の印鑑が高級」などと言わないような社会にしていきたいものです。
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